玩具やソフトSMに興味があり、ご連絡させていただきました。
気持ち良くなりたい願望はあるのですが、彼氏も長くおらず、セフレもいないので、もし良ければよろしくお願いします。
5月の上旬。そんな控えめな文面で連絡をくれたのは、24歳の会社員、R子だった。
前の彼氏と別れてからずいぶんと間が空いており、自身の経験の少なさをひどく気にしていた。
そのため、応募はしてみたが、実際体験を受けるのを不安がっていた。
興味はあるが、一歩を踏み出すのが怖い。
メールのやり取りからもそんな慎重な性格が読み取れたため、まずは不安を払拭すべく、顔合わせを設けることにした。
喫茶店での顔合わせ
とある平日の夜。
互いの仕事終わりを利用して、品川にある落ち着いた喫茶店で待ち合わせた。
時間通りに現れた彼女は、細縁の眼鏡をかけ、オフィスカジュアルを小綺麗に着こなしていた。
受け答えはハキハキとしており、社会人としてのきちんとした礼儀正しさも感じた。
コーヒーを挟んで向かい合い、言葉を交わす。
しかし、会話を進めるうちに、彼女が他人に「素」を見せることを極端に避けているのが伝わってきた。
無意識のうちに見えない壁を作り、一定の距離感を保とうとする警戒心の強さ。
日常的に感情を抑え込むその癖が、彼女自身を深い快感から遠ざけている原因に思えた。
その日は、当日の流れや、彼女が抱えている不安点について説明し、体験日を取り決めて駅で別れた。
ホテルでの待ち合わせ
当日は、ホテルで待ち合わせ。待ち合わせた彼女は、一見すると喫茶店の時と同じように平常心に見えた。
しかし後から聞いた話では、朝起きた時から極度の緊張に苛まれ、ホテルへ向かう道中も「やっぱりやめようか」と何度も躊躇っていたらしい。
気丈に振る舞う内側では、非日常の空間に対する恐怖と期待が入り交じっていた。
談笑で少しだけ空気を緩めた後、用意した調教着へ着替えさせる。
スリムで均整の取れた肉体。
無防備な姿を他人の前に晒すことへの羞恥からか、彼女の手足は微かに強張っていた。
ローターの刺激と無意識のブレーキ
拘束を施し、いつものように玩具による責めを中心としたプレイを開始する。
無機質なローターの振動が、彼女の秘部を的確に捉える。
予想通りというべきか、彼女の反応はどこか薄かった。決して感じていないわけではない。
ただ、「どうやって気持ちよさを表現していいか分からない」のだろう。
これまで感情を抑え込むことを癖にしてきた彼女は、快感に対しても無意識にブレーキをかけてしまう。
息を呑み、唇を噛み締めて、じっと刺激が通り過ぎるのを耐えるような反応。
さらに深くローターを押し当てても、彼女は頑なに声を殺そうとしていた。
シーツを掴む指先に力が入り、ピンと伸びた足の指先が彼女の我慢の限界を物語っている。
感情を素直に解放できれば、もっと深く、もっと心地よい熱を帯びるはずなのに。
安堵の余韻
行為を終え、服を着た彼女は、入室時よりもずっと柔らかい表情になっていた。
眼鏡の奥の瞳は、どこか安心したような色を浮かべている。
その夜、彼女から一通のメールが届いた。
なんだかわたしだけ甘やかしてもらったようで若干申し訳なくもあるですがとっても良かったです笑
また良ければよろしくお願いします。
「甘やかしてもらった」という言葉に、彼女の素直な本音が詰まっている。
これまで誰かに甘えることすら避けてきた彼女が、少しだけ解放された証拠だ。
早速、次回のオファーをもらった。
次会うときは、彼女が無意識にかけている制限をさらに外し、本当の悦びを伝えられたらと思う。